車検では何を点検・整備して、何を調整・修理・交換するのか?(ライト廻り編)

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一般の方で『車検=車の総点検』と思っている方は少なくないようですが、実際に車検ではどのような検査をしているのか?何を調整して、どのような場合には修理・交換が必要なのか?その辺りを詳しくご紹介します。

(当サイトに載っている項目が車検の全てではありませんので予めご了承下さい)

 

ライト編

車検では灯火類についての保安基準はかなり細かく厳しく規定されています。

 

ライトの特徴

ヘッドライト
前照灯のことで、自動車の前面側に取り付けられていて進路を照らす灯り。

スモールライト
クリアランスランプやポジションランプとも言い、車幅灯のこと。 車の前後四隅に取り付けられていて自動車の存在や車両の幅を周りのドライバーへと知らせる役割があります。

ウインカー
右左折や進路変更の際に、その方向を周囲に示すためのライト。

フォグライト
基本的には霧や雨天など悪天候で見えづらい時に点灯するライト。 遠くを照らすものではなく、クルマに近いところを左右に広く照らす特性をもっています。 濃霧のときはヘッドライトだけでは光が乱反射してしまい逆に見えづらくなるので、自車の直近の視界確保と他車からの視認性を向上するために点灯するものです。

バックランプ
ギヤをバックに入れた時に車両後部で連動して点灯するランプ

ブレーキランプ
自動車のブレーキをかけたときに車両後部で連動して点灯するランプで後を走っている車両などに減速又は停止していることを知らせるランプ。

 

ライトの規定

ヘッドライト(前照灯)

・ヘッドライトの色は、白色又は淡黄色
・左右で同色
・色温度は大体3500~6000K(ケルビン)ほど
・左右対称に取り付けられていること
・ランプの数はロービームで2灯、ハイビームでは2灯ないし4灯
・ハイビーム時の明るさは、2灯式では1万5000カンデラ以上。4灯式では1万2000カンデラ以上
・最高光度の合計は、22万2000カンデラを超えないこと
・光の向きと角度は、ロービームは40m先のものを確認でき、なおかつ対向車の妨げにならないようにやや左向き
・ハイビームは100m先を確認できること
・レンズの上部の高さが地面から120cm以下で、下部が50cm以上。ライト部の端からボディ側面まで40mm以内に収まっていること
・バルブに着色されているものはNG
・HIDでも、白色又は淡黄色で最高光度の合計が22万2000カンデラ以内であれば問題ない

 

スモールライト(車幅灯)

・灯光の色は、白色又は淡黄色又は橙色
・すべてが同色
・夜間にその前方300mの距離から確認できるもの

 

ウインカー(方向指示器)

・灯光の色は、橙色
・レンズ部分の面積が前方後方ともに20cm2以上、サイド部分のレンズは10cm2以上
・電球は15W以上
・前方又は後方から100m離れたところから確認できるもの
・点滅回数は毎分60~120回
・ランプの高さは地面から35cm~210cm以内であり、ボディの1番外側から40cm以内であること
・クリアレンズの場合は、ランプが橙色に着色されているもの

 

ハザードランプ(非常点滅灯)

・灯光の色は、橙色
・手動で操作できるもの
・他の灯火の点灯状態にかかわらず点灯操作及び消灯操作が行えるもの
すべて同時に作動する構造
・左右各1個以上必要で左右対称に取付られたもの
・点滅回数は毎分60回以上~120回以下
・20m2以上の面積が必要
・明るさは平成17.12.31以前の製作車は15W以上、平成18.1.1以降の製作車は15W以上60W以下
・取付位置
  平成17.12.31 以前の製作車は指示部の中心の高さが地上2.3m以下、照明部の最内縁の間隔600mm以上、照明部の中心の間隔が車幅の50%以上、自動車最外縁から照明部最外縁が400mm以内である事

  平成18.1.1 以降の製作車は照明部の上縁の高さが地上2.1m以下、照明部の下縁の高さが地上0.35m以上、照明部の最内縁の間隔600mm以上、自動車最外縁から照明部最外縁が400mm以内である事

 

フォグランプ(霧灯)

・灯光の色は、白色又は淡黄色
・すべてが同色
・左右対称
・ヘッドライトの位置よりも下であること
・取り付けることができるフォグランプの数は、フロント2つとリア2つまで
・明るさは1万カンデラで、角度は下向き
・前方のフォグランプは、照明部の上縁の高さが地面から25~80cm
・後方のフォグランプは、尾灯よりも明るく点灯し、照明部の上縁の高さが地面から25~100cm以内で、ブレーキランプよりも10cm以上離れている
・ヘッドライト点灯時に灯火可能で、ヘッドライト消灯時には点灯しない

 

バックランプ(後退灯)

・灯光の色は白色
・同時に点灯するバックランプの数は2個以下
・バックランプが2個ある場合は、左右対称である
・後方75m離れたところから確認できるもの

 

ブレーキランプ(制動灯)

・灯光の色は赤色
・電球は15W以上
・レンズ部分の面積は20cm2以上
・100m離れたところから確認できるもの
・ランプの高さは地面から35cm~210cm以内であり、ボディの1番外側から40cm以内でなければならない
・クリアレンズの場合は、ランプが赤色に着色されているもの

 

その他のライト

作業灯
荷台に作業灯があるタイプの軽トラは灯火スイッチが車外に付いていてライトが点灯するものでなくてはなりません。

デイライト
LEDを使用したもので、昼間に点灯するライトです。 昼間から常時点灯することで、対向車や歩行者などに自車の存在をアピールし、周囲に対する被視認性を高める役割があります。

・点滅しないもの
・光度は、1,440cd 以下であること
・他の交通を妨げないもの
・灯光の色は、白色であること
・灯器が損傷し、又はレンズ面が著しく汚損していないこと
・レンズ取付部に緩み、がた等がないこと
・照明部の大きさは、25 ㎠以上 200 ㎠以下であること。

 


以上のように灯火類には非常に厳しい規定が設定されています。

車検では実際に全てのライトを点灯させて点検して、明るさや光の向きなどの計測も行います。

レンズ表面に割れやヒビがあって内側の明かりが外に漏れているものは車検に通りませんので、光が漏れないように補修するか、レンズごと交換する必要があります。また、レンズが曇ってるとライトの光量を計測したときに光量不足で車検に通らない場合がありますのでその時はレンズの表面をきれいにする必要があります。

ライトの中に水が溜まっている場合はかなりの確率で車検NGになります。

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