車検では何を点検・整備して、何を調整・修理・交換するのか?(車内ガラス編)

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自動車の車検は、新車の場合、最初の一回目は3年後でそれ以降は2年に一回です。中古車を購入した場合は2年に一回、貨物車などは毎年車検を受けなければなりません。

先日あるお客様の質問内容がとても印象的だったのでご紹介します

 

お客様の名前は仮にAさんとします。

Aさんは普段あまりエアコンを使わないのですがその日はすごく暑かったのでエアコンをつけたそうです。走っているときは涼しい風が出るけど信号待ちなどで止まると温い風になるとのことでご相談をいただきました。

 

エアコンが効かない件

 

そこでAさんからの質問

「最近車検を取ったばかりなのになんでエアコンが効かないんですかね?」

 

一般の方で『車検=車の総点検』と思っている方は少なくないようです。

車検ではエアコンの効き具合などは確認しませんが前にも似たような質問をされたことがありますし、実際に車検で何を検査してるいるのか分からない方は多いと思います。私もこの業界に入るまでは全くの無知でしたから。

 

車検ではどのような点検項目があり、何を検査をしているのか?そして、調整、修理、交換が必要なものとは何なのか?その辺りを詳しくご紹介します。

(当サイトに載っている項目が車検の全てではありませんので予めご了承下さい)

 

車内ガラス編

自動車車内にも多くの検査項目があり、特にガラスに関しては厳しい規定があります。

 

フロントガラス

フロントガラス スモークフィルム

ドライバーは常にフロントガラスを通して外の世界を見ているのでとても重要であり、安全なものでなければなりません。

フロントガラスにスモークフィルムなどを貼り付けるのは違法です。ただし遮光目的などでフロントガラスの上部20%以下の位置へフィルム貼り付けなら違法とはならずに車検も問題ありません。

 

ヒビ

走行中に飛び石などによってガラスにヒビが入ることはありますがそのままの状態で車検には通るのか?というのは非常に微妙な所です。

一応前面ガラスの基準としては

  • 損傷した場合に運転者の視野が確保できること
  • 容易に貫通されないこと

 という規定がありますが一体どこからどこまでが大丈夫またはダメなのか?

一概には言えませんがヒビの状態で、点状のヒビは高い確率で車検には通るようで、線上になったヒビは通りにくいというデータもあります。

さらに、運転席の前にヒビがある場合も通らないことがあるようです。ですが、線上になったヒビでも助手席側にある場合は大丈夫だったりと曖昧なところもあるようです。

フロントガラスのヒビは放っておくと次第に大きくなっていきます。修理で直る初期の内に対処しておけば金額も安く済みますが、万が一修理不可能でガラス交換ともなれば費用も高額になってしまいますのでヒビを発見した場合はなるべく早めの修理をお勧めします。


点状のヒビ


線上のヒビ


車検不可

 

点検ステッカー

大体の車のフロントガラスの左端の上部に貼り付けられている丸い点検ステッカーは車検時に期限が切れていると車検に通りません。

以前は口頭注意のみで「後で剥がしといてね」位で済んだのですが、今は「剥がしていないものは車検に通りません」と言われます。

「点検ステッカー 車」の画像検索結果

 

ルームミラー

意外と思われるかもしれませんが、フロントガラス又は車内前面に取り付けられているルームミラー。

実はコレ、なくても車検に通ります。

後方を確認するために取り付けられている物だから無いとダメだと思われがちですが意外にも無くてもいけるんです。

道路運送車両保安基準法では、

『自動車(被牽引自動車を除く。)には、後写鏡を備えなければならない』とありますが、ここに書いてある後写鏡とは、フェンダーミラーもしくはサイドミラーを指しています。

なので、ルームミラーがなくても車検には問題なく通るんですね。

 

ウインドウガラス

スモークフィルム

運転席と助手席の側面ガラスは、可視光線透過率が70%以上であれば車検に通ります。 逆に言うと透過率数値が70%以上ないと通らないわけですが、これがどれほどのものかというのはなかなか説明しにくいものです

因みに可視光線透過率とは

赤外線から紫外線までの中で人間が見える光(可視光線)をガラスやフィルムがどれだけ通すかという値で、可視光線透過率測定器で計測します。この値が低いほど外の光が入らないため視界が悪くなる原因になります。

側面のガラスにスモークフィルムを貼っている人はいますがほとんどの物は通らないと思ってもらった方がいいです。雰囲気的に70%と聞くと少しくらいのスモークなら大丈夫かもって思いがちですがこの数値はかなり透明度が高くないと基準値内に収まりません。

車検場に車を持って行き側面ガラスに何か貼ってあった場合、実際にその場で測定器によって測定され、測定結果が基準値を外れていれば即落とされます。

セキュリティステッカー

基本的に運転席と助手席の側面ガラスには何も貼ってはいけないようです。でも中にはセキュリティなどのステッカーを貼っている車を見かけますよね。あれは貼り付けて良いとされている位置にあるので問題ないのです。その位置とは、サイドガラスの後端より前方へ125mm以内、下端より上方へ100mm以内の範囲内は貼り付けOKです。

 

後方ガラス

因みに運転席と助手席の側面ガラス以外の後方側面ガラスと後方のガラスにはスモークフィルムやステッカーなどを貼り付けていても車検は通ります。

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