今から約7年前、当時30才(独身)の私は仕事中パソコンに向かい考えていた。
「なんか今の生活つまんねーなー」
当時の自分の職業は車の整備士で給料は安いけど特にお金に困る程ではなかったし、趣味としてバイクやゴルフ、トレーニングジムで筋トレとか、飲み行ったりするなど楽しいことも沢山あったし、友達もいるのでそれなりに普通な生活を送っていた。
けど、
なんか満たされない気持ちが心の奥でモヤモヤしていた。
毎日仕事して給料貰って欲しい物買ったり食べたい物食べたり友達と飲みに行ったり満足していないといったら罰が当たりそうな普通の幸せなのになんか満たされてないようなこの感じ。
なんだろう?
いっそのことお金のない世界に行きたいなー、そしたらどんな感じだろうか?とか思ったりして。
とにかく毎日普通すぎて。刺激を感じることが少なくなってきたからだろうか。
そこで思った、
「外国ってどんな感じだろう?」
自分の海外経験といったら16才の時に社員旅行で言った韓国くらいなもんでほぼ海外経験は無しに等しい。
今持っている外国の情報と言えばテレビで見た海外旅行番組の情報と趣味の映画鑑賞で得た作り物なのか本物なのかわからないスクリーンの向こうの情報のみ。
映画情報はほぼアメリカ。
てことは、自分の中にある外国は日本で仕入れた情報のみでリアルな外国は無知。
イメージとしてはちょっと”おっかない”かもって感じ。英語話せないし。
でも
「自分も海外住んだりとかできるのかなぁ?」
「海外行ってみたいなぁ」
「住めるかなぁ?」
そう思った瞬間から仕事そっちのけで目の前のパソコンで色々海外のことを調べ始めてた。
とは言え海外のことは無知な自分がなにをどう調べたらいいのかもわからず、とりあえず思ったことが
「海外ボランティアならタダで外国に行けるんじゃないか?そしたら外国に住めるんじゃないか?」ってこと。
まさに無知。
私自身、貯金はあまり無かったにせよ、日々の生活としてのお金には困っていなかった。
けどお金をかけて海外に住むという発想はありませんでした。
それよりむしろ当時の私はお金をかければ何でも出来るのは当たり前、お金を他の物と交換して得る幸せを否定していたり、そうではない何か、日々を探していた頃だったので「お金をかけずに」とか「できればタダで」とか「自力で」とかばかり考えていたそんな感じでした。
と言うことで自分の能力と引き替えに何かを得る=ボランティアだ!てことはタダだ!と思ったわけですね。
今改めて思い出すとめちゃくちゃですね。(笑)
早速パソコンで海外ボランティアを検索!
検索結果はすぐに出てきたがそれを見た私は愕然。
なぜなら、ボランティアってのはタダで行けるもんじゃないんだ!?って事。
完全に自分の考えはダメダメでしたね。大体からボランティア=タダってのはどういう考えからきたものだったのか?受ける側はタダだとしても与える側もタダだったら何も成立しないよね?って事は今なら当たり前に思えることですが当時は分かりませんでしたね。(泣)
海外ボランティアに行った場合、短期や長期とかありますが登録費、参加費用、交通費、保険費用、個人費用、他費用など全てひっくるめて安いものでも数十万から、高くなると百数十万、数百万とか掛かっちゃうんですよね。
とにかくビックリしたことを思い出します。
う~ん、高い。
結果お金を掛けたくないという考えどころか掛けたくとも掛けられるお金もない事を思い知らされた自分はすぐに海外行きを諦めてしまうんですね。
その後数日なんとなーく調べてみたりしたけどなんかパッとした情報もなく自然消滅的な感じで自分の中の海外は萎んでいきました。
『海外移住=特別な人ができる事』
と言う方程式はさらに強くなりましたね。
実際はそんな特別なことではないんですけどこの頃は特別感満載でした。
自分の感じる毎日のモヤモヤは晴れることなくただ日々を1日1日と消化していくだけ、「日々を生きてる」って言うより「日々に生かされてる」って感の方が強いその違和感を感じたまままた月日は流れていきました。
何事もなくただ普通に。いつも通りに。
ですが、それから数年後、転機が訪れます。
次回のブログは、昔抱いていた海外への想いが再び燃え始めるきっかけなどをお届けします。